2014年08月03日

手に合うということ

記事を書くのが、しばらく空いてしまった。
忙しかったのもあるのだが、実は、次に書こうとしていた万年筆について、しばらく考えていたことがあり、それが決着するまでは記事が書けなかったのだ。

このブログは、昨年2013年の6月頃からの、私の万年筆と文具三昧ぶりを書き連ねるもので、多少の前後はあれど、万年筆だけは購入順に記事を書こうと思っている。2013年8月にスーベレーンを購入した後、私はネット通販で、とあるペンを購入しようと格闘していた。何故なら、注文しても、メーカーからの入荷予定が未定のためにキャンセルするか?と再三聞かれ、実際にキャンセルされてしまったこともあるからである。

結局、数度の挑戦を試み、その万年筆は、ある日突然、自宅に送られてきた。発送完了メールよりも先に、現物が届いたのだった。2013年9月29日だった。

PLATINUM #3776 センチュリー シャルトルブルー

PLATINUM #3776 CENTURY シャルトルブルー。
青い万年筆が欲しくて、ネットでいろいろ探した時に見つけた一本だった。うっすらスケルトンの、美しい青い軸に惹かれ、迷った挙げ句にネットで購入した。

結論を言ってしまえば、購入から10ヶ月後のつい先日、私はこの万年筆を手放した。下取りに出し、別の万年筆を購入してきた。

気に入っていた万年筆ではあったが、私の手にはどうしても馴染まなかったため、使用頻度は高くなかった。綺麗な色のインクを入れて楽しんではいたが、軸が微妙に太くて手に合わないことと、このペン先が硬すぎて、少し長めに筆記していると疲れてしまうのである。

せっかく買ったペンを手放したくはない。
でも、使わないのは勿体ない。

春頃から考えてはいたのだが、いろいろ検討したのちに、中古万年筆を扱う店舗に持参し、引き取っていただいた。このペンを使いたい方に使っていただける機会があるのなら、その方がよいと思ったのだ。

万年筆を何本か使うようになって、手に合うとか合わないとか、やはり自分なりにわかってきたこともある。筆圧が弱いこともあり、硬いペン先のペンは合わない。この場合、ペン先そのものの硬さだけでなく、ペンが紙に当たる感触の硬さも含まれる。書き心地が硬いペンは、試し書きやメモ、ちょっとした手帳への書き込みなどでは気にならないのだが、日記や手紙を含む「文章」を書くときにはどうしても手に馴染まない。

万年筆を使う前は、ずっとシャーペンで書いていた。それこそ、学生時代から、様々なペンを買って使っていたが、万年筆同様、手に合うペンでなければ使えなかった。シャーペンの場合、最も重要だったのは芯で、学生時代からずっと、三菱鉛筆のuniでなければだめだった。今までにどれだけ、uniのHB芯を消費したかしれない。

万年筆を選ぶとき、もちろん、試し書きをするし、持ってみた感触や太さ、重心など、気にするところはいろいろあるのだとわかってきた。デザインが好みであることは、万年筆に限らず、どんな筆記具を選ぶときも第一条件だが、万年筆は万年筆で、チェックするところがたくさんあるのだ。

長い文章を書くとどうなのか、残念ながら店頭の試し書きだけではわからないこともある。インクや紙との相性は、シャーペン以上にシビアだ。だから、店頭での判断で買ってはみたものの、実際に使ってみると、合わずに使わなくなってしまうという話も、Twitterで時々見かける。慎重に選んで買ってはいても、店頭だけではわからないこともある。
それが万年筆の楽しみでもあるとは思う。このペンは、どの紙に、どのインクに合うだろう。どういう使い方が合っているだろう。そんなことをひとつひとつ確かめながら使うのは、ある種の探究心を満たしてくれる。

人気もあるシャルトルブルーだが、残念ながら私の手では、どうしても使いこなせない。そんな気がしたので、長い眠りにつかせる前に、別天地へ送り出してきた。少し寂しい気もするが、どこかで新たな持ち主と巡り会ってくれることを祈っている。
タグ:万年筆
posted by ゆみや at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 万年筆・インク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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